11月27日(水)日付変わってすぐの00時07分に、新月になります。
今回の新月の度数は、射手座05度。
サビアンシンボルは「木の高いところに居る老いたフクロウ」になります。

フクロウというのは、「賢人」に通じるシンボルです。つまり物知りで、たくさんの知識を持っている人。いろいろ尋ねたら、なにか賢い知恵を教えてくれる、そんなイメージです。

このサビアンシンボルは、じつに射手座的ということができると思います。

射手座をあらわすキーワードの一つが「旅」です。人生を旅としてとらえて、実際に世界中のあちこちを旅したり、精神的により優れたビジョンを求めて内面の旅をしたりします。つまり射手座とは「目線を高くすると見えてくる、遠くのもの」が好きなサインということができます。

そしてまた、この次回新月は、その「目線を高くすると見えてくる射手座の知恵や精神性を、現実的な社会生活の中に活かして行くこと」がスタートする新月となりそうです(ドデカテモリー山羊座)。

山羊座は、社会に貢献したいというモチベーションが根底にあるサイン。今・ここを重視した大人意識を持っています。ローカルな現場の中で役に立つ人になろうと、そこに根っこを生やす生き方をするのが山羊座です。

「これはとてもピッタリ、役に立つ」と、自分にとってバイブルと思えるようなビジネス本と出会える、というような流れも起きるかもしれません。そのような、頼りになる一冊の本と出会えると、とてもうれしいものです。暗闇の中を照らす灯(ともしび)と出会えたように感じることさえあるでしょう。

トランジット(現在のお空)の木星は、この射手座におよそ一年間滞在していていました。ですので、これまでの一年間は「射手座が拡大発展する、追い風の吹いたとき」だったということができます。

どのようなことがあったかな?と振り返ったとき、たとえば今年ブレイクした「ラグビー」などは、射手座木星年らしかったということができると思います。射手座はラグビーやサッカーなどの集団スポーツの意味合いも持っています。

そして、このあと木星は、今年の12月03日(火)には次の山羊座に入り、およそ一年間そこに滞在します。

来年、2020年はとても山羊座の強まるときとなります(この山羊座には、もともと冥王星と土星がいます)。これは大きな時代の流れ的には、今までおよそ200年間続いてきた「土」の時代の終焉を飾る大イベントということができます(グレートコンジャンクションの推移)。

このような今年から来年への木星の移動も相まって、「目線を高くすると見えてくる射手座で培(つちか)った知恵や精神性を、山羊座の現実的な社会生活の中に活かして行くこと」は、この新月以降も来年に向けて続くテーマとなって行くことでしょう。

今回は、少し専門的な占星術用語が多くなってしまいましたが、サビアンシンボルをベースにした新月・満月情報をなるべくわかりやすく、今後もみなさまに発信して行きたいと思っています。

この後、ますます宇宙の意識は「みんなの調和」へと向かっていますね。

どうぞみなさまも星のナビゲートを参考に、次回もより良い新月をお迎えください。

 

今季 洋より。