05月23日(土)の02時40分に新月になります。
今回の新月の度数は双子座03度。
サビアンシンボルは「テューレリー庭園​」です。

パリにあるテューレリー庭園はフランス式の庭園で、自然の造形を取り入れたイギリス式庭園とは異なり、人工の美を強調したスタイルになっているといわれています。

 

新月は新しいことがスタートするときですが、この双子座の新月は、日本では「自分の力で稼ぐことをあらわす」2ハウスで起きます。ですので、これはやはりコロナの緊急事態宣言の解除に向けての動きということになるでしょう。

双子座での新月ですので、ひとりひとりが「どこまでできるかやってみよう!」としているようすととらえることができます。

これに対して、山羊座にある天体は「今までの社会や経済のように、もとに戻そう!」と、みんなのチャレンジをバックアップしています。

しかし魚座にある天体は、コロナ以前の生活に戻って行くというときに、「本当に戻れるのか?」「それを自分は本当したいのか?」というような、心の奥底での魂レベルからの問いかけをしています。

その心の問いかけに応えて行くときに参考になるかも知れませんので、今回は2020年下半期の流れを、 土星と火星の動きから予想してみたいと思います。占星術の説明が難しい場合は、ブルーの文字の部分は飛ばして読んでくださいね。

 

03月22日に、29年ぶりに新しく水瓶座に入った土星は、人々の「~せねばならない」を「人々の助け合い」や「自由」や「平等」という方向性に示しました。コロナウイルスによるステイ・ホームは、いっけん閉じ込められているように見えますが、それまで自分自身を縛っていた社会性からは一時的にでも解放されて、膨大な自由時間を得られた人も多かったのではないかと思います。そしてまた、コロナウイルスはどこの国の人であろうとみな平等にやって来ました。これはある意味水瓶座の象意のひとつと言うことができます。

でもこの流れは、05月11日からの土星の逆行で、この新しい水瓶座の土星の時間を顧みての反省会の時期に入って行きます。そして07月初旬から12月中旬までのおよそ半年間は、土星は逆行を続けて山羊座に戻りますので、旧来の社会性や経済システムや上下意識(山羊座)に戻ろうとするエネルギーとして働くものと思われます。土星は山羊座のルーラー(支配星)なので、このエネルギーは強く働くことが予想されます。

その一方での火星は、06月28日から牡羊座に入ります。そしてこの火星は、およそ半年間ずっと牡羊座に居ることになります。牡羊座の火星は、パイオニア精神に満ちて全く前例のない新しいことにチャレンジして行くことに燃えています。そしてこの火星も牡羊座のルーラー(支配星)でもあるので、パワーが強まることになります。

 

今年2020年の下半年の土星と火星の星の動きは、以上のようになります。これをまとめると、つまり、旧来の社会性や経済システムや上下意識に戻ろうとする山羊座の土星エネルギーと、パイオニア精神に満ちて全く前例のない新しいことにチャレンジして行くことに燃える牡羊座の火星エネルギーの、二本立てのときということができます。

この山羊座と牡羊座の二つのエネルギーは、ときに両立が難しい新旧の要素が対立し合うことも予想されますが、このエネルギーのぶつかり合いは、2010年から8年間(山羊座の冥王星と牡羊座の天王星のスクエアーとして)ずっと人類は体験し続けてきたものでもあるので、この2020年後半の土星と火星のスクエアーは、その総仕上げ的な感じもします。

そして、このような二つのエネルギーのからみ合いの中からこそ、新しい次の時代の扉は開かれて行くのかも知れません。今年12月19日(土)には、グランドミューテーションが起こります。私たちの社会性を表す土星と木星のコンジャンクションが水瓶座初期度数でおこり、これは今まで200年間の「土」の時代が終わったことと、これから200年間の「風」の時代が始まることを示しています。

 

いずれにしても、いろいろと考えたり試行錯誤してみる時間がこれからの半年間ということができますので、今すぐに答えを出さなくてはならないもの以外は、刻刻と変化して行く状況の流れなどを見極めながら、半年間かけて答えを出して行くのも良いと思います。

もちろん、まるっきり以前に戻るだけが良いわけではありませんので、このステイ・ホームの体験を生かして、「少し工夫して、ここはこのように変えてみよう」など、人生や生活の中により良い工夫や変化を取り入れて行くこともおすすめです。

※ なお新月・満月情報としましては、このあと合計3回の食の満月新月が訪れます。食の新月・満月は半年間影響力が続くといわれていてパワフルです。次回からは、この食の満月新月について書いて行く予定です。

 

コロナ以前の生活に戻って行くというときに、「本当に戻れるのか?」「それを自分は本当したいのか?」というような、心の奥底での魂レベルからの問いかけがあったときに、それを自分で見て見ぬふりをしたり、無かったことにして心の中に押し込めてしまうと、本当の自分は苦しい思いを抱え込んでしまうことになります。

再び、以前の世界に戻って行こうとしている自分の中に湧き上がってくる「本心」に目をつむることなく、「そりゃ、そうだよね。」と認めてあげたり、寄り添ってあげることが大切です。ただ、自分の中には「そのような気持ちもあるのだ。」ということを自分で認めてあげるだけで、ずいぶんと楽になることもあるのです。

​どうぞそれを待つ人々に、​調和に満ちたより良き未来が開ける新月​となります​ように。今回も​星のナビゲートを参考にすてきな新月をおむかえくださいね。

 

インスパイア吉祥寺 木曜日の午後担当 今季洋より。